角川日本文化図書資料館

収蔵する図書資料、各文庫の内容および特色

地方史誌関係図書
故角川源義の遺志により、空前の大事業として編纂され、大字以上の土地の歴史と現況を誌した『角川日本地名大辞典』[全49巻(本巻47、別巻2)]編纂のために角川源義が蒐集した地方史誌の上に、編集過程で順次集積した一大地方史誌群を県別に整理したもの。各県の県史類をはじめ貴重なものも多い。


角川源義文庫
角川書店の創業者であり、元来古代中世文学研究者であり、また俳人や大学教員でもあった角川源義(1917〜1975)の旧蔵書。研究テーマだった古代・中世文学に関する本や資料、地名辞典編纂のためにも蒐集した地方史誌、国文学あるいは俳句、民俗学、日本史関係の本が中心の構成となっている。


山本健吉文庫
山本健吉氏(1907〜1988)は、角川書店の創業期に編集長を務めたこともあり、角川源義とはともに折口信夫の門下生として深い縁を持っていた。源義没後はその遺志をうけて角川文化振興財団を創設し理事長を務め、日本文化への貢献に努めた。文化勲章に輝いた、古代から現代にわたる幅広い文芸評論家としての業績は、いうまでもなく偉大である。山本氏の幅広い学識を反映した蔵書は、古今東西の様々な古典籍から現代の文芸、文芸評論により構成されている。


外間守善文庫
近代以来の沖縄研究の流れの上に立つ沖縄学の指導者として活躍、沖縄文化協会会長・沖縄学研究所所長も務めた外間守善氏(1924〜2012)にご寄贈いただいた蔵書。外間氏は、琉球の万葉集といわれる『おもろさうし』のテキスト・辞典・総索引をはじめ、『琉球国由来記』、『混効験集』等を出版し、沖縄の古典を一般の人々に一層近づきやすいものとし、さらに『南島歌謡大成』や『古語大辞典』を編纂して、沖縄の言語と文学の全貌を紹介した。外間氏の蔵書は、琉球方言史のみならず、広く日本語史、日本文化史研究にとって極めて重要な文献群である。また、文学の面でも『南島文学論』など論著も多く、その学問は「沖縄学」と呼ぶに相応しい重量感がある。蔵書には、民俗学、国語学の一般書も含まれるが、沖縄地域に関する様々な図書が広く集められている。


竹内理三文庫
『寧楽遺文』『平安遺文』『鎌倉遺文』(全64巻)を編纂し、文化勲章を受章した竹内理三氏(1907〜1997)のご遺族からご寄贈いただいた蔵書。刊本の史料集、『鎌倉遺文』の原稿等。角川書店刊に、主要論著を集成した『竹内理三著作集』(全8巻)がある。


池永二郎文庫
日本中世史研究において、徹底的な実証に基づいた厳密・的確な仕事で評価が高い池永二郎氏(1929〜1993)のご遺族からご寄贈いただいた日本史関係の蔵書。『大日本史料』『大日本古記録』『史料体制』『史料纂集』『群書類従』など基本史料はもとより、地方史料・寺社関係史料も充実、古代から近現代にわたる諸論集には稀覯本も少なくない。また、戦後刊行された日本通史はほとんどを網羅しており、「史学雑誌」「日本歴史」「日本史研究」「歴史学研究」「国史学」など日本史関係の主要雑誌のバックナンバーも充実している。


角川書店刊行物
太平洋戦争直後の昭和20年11月に創業され、約70年の歴史を持つ角川書店より刊行の書籍、雑誌群。日本文芸を中心として、貴重古典籍からノンフィクション、海外文学等の様々なジャンルにおいて、角川書店の単行本、全集、美術書、新書判、文庫判、雑誌等の出版物を最新刊に至るまで排架している。1万点を超える角川文庫は、近代日本文化に影響を与えた内外の古典をはじめ、海外文学にいたる名著も網羅している。

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